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2010/01/23 台中で開かれたセミナーに教授とともに参加する [セミナー]

7:10 回診スタート。土曜であるが早いのだ。今日は何人か気になる症例の処置もあったのでしっかりデジカメをスタンバイしている。母趾基部の軟部組織欠損に対する足背の逆行性皮弁の症例も順調である。Skin paddleを採取した部位に分層植皮をしているのだが、まだ段差があるものの内部から肉芽形成が進めばこの段差も殆どなくなるのだとのこと。OBPI術後、5歳の男の子は結構元気になっている。包交時に余裕ができている印象。創状態も良好で一安心。暫くは教授自らが毎日checkするのだそうである。
8:20 回診後、休憩室で朝食をとり、医局に降りてくる。教授が部屋に戻りメールなどをチェックし準備が出来たら出発となる。
9:30 病院玄関前からタクシーでTHSR左営駅に向かう。この教授と2人の移動時間はかなり貴重で色々な話をじかに生で聞けるので、非常にためになる。疲れていそうな時はあまり声をかけないようにするが、基本的にはリラックスしながら気軽に色々と話してくれる。特に自分の体験談などは特に自慢する風ではないのだが、隠さず細かなことまで話してくれたりする。偉くなるような人は何が違うのかな?と疑問であったが、やはり強い信念をどこかに持っているようである。誰もがこのような領域になれる訳ではないし、凡人が真似しても叶わぬ夢ということなのであろうが刺激にはなる。
10:06 台湾新幹線に乗り込む。何故か自分も教授と同じでグリーン車である。このような席に座るのに慣れてしまうと自由席には乗れなくなってしまうかも知れない。しかし、唯一の休憩がこのような移動であるのであれば、これは使って当然なのかも知れない。会社のお金を使って、わざわざグリーンで?と僻む人間もいるのだろうが、ここまで働く人間であれば使用して当然なのかも知れない。と思ったりもした。グリーン車にはコーヒーやお茶、スナック、おしぼりのサービスが付き、綺麗なお姉さんが見回ってくれたりしている。贅沢だ。教授がPCを広げ出したので、自分も真似してしてみる。教授が以前たくさん講演したスライドを見せてくれた。良くもこれだけ・・・・と思ってしまう程の数だ。幾つかの講演に興味を示したら、USBでコピーしてくれた。自由に使っていいよって。それは普通しませんけど、勉強できるのでかなり有難い。
11:00 そうこうしているうちに、台中駅に着いてしまった。迎えの人が来ることになっていたのだが少し早く着いてしまった。従ってまだ現れておらず、暫く待つことになる。程なく、ファイザーのプロパーという男性が現れた。教授には挨拶するが、私には何も挨拶ないし、何となく感じ良くなかった。たまにこういう人もいる。しばらく後部座席でウトウトしていると、今日の研修会の会場となる大学付属病院が現れた。かなりモダンで大きな病院だった。造設して間もないのだそうだ。外観を写真でおさめたりする。
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11:40 教授の元同僚(CG病院時代)で現在ここの麻酔科の部長という男性が迎えに来てくれた。骨科の先生ではないようだったが仲良さそうである。麻酔科部長室に案内されて、2人で何やら話し合っていたので、自分は傍の机でPCを出して作業をしていた。暫くすると副教授というドクターが現れ(こちらの先生の方が上級医のよう)、再び話しだした。ビジネスミーティングで申し訳ないと言われたが、こちらこそここに居ていいものか?という感じだった。途中、部長先生が、昼ご飯を買いに出かけた(一緒に行きましょうと申し出たのだが)。お弁当やスープ、飲み物を3人分買ってきてくれて、その場で食べ始める。食事中も何やら熱心に話し込んでいたが、残念ながら内容は不明である。病院の上の方の立場の話しなので、経営などのことも含まれていたのだろう。
13:30 研究会の始まる時間となり、お開きとなった。会場はこの病院内の講義室を用いるようで、すぐそこだった。会場前には記銘所が準備されており、日本の研究会と同じようなスタイルとなっている。何人か挨拶をしたが、一人はここの骨科の副教授でDr.Tuの後輩になるような人だった。Dr.Tuの後にMayoに留学もしたらしく、結構慕っている風であった。講演が早速始まり、1つの講演が20分ずつ(前半最後のDr.Tuの講演だけ30分)で前半5つ、後半5つの構成になっていた。下肢外傷に関する検討会ということだったのだが、興味深く聞かせてもらった。
14:00 教授は新幹線でスライドの直しを完全に出来ていなかったということで、会場で少し手直しをしていた。ここまでくるとスライドを新たに作らなくても色々とアレンジできるのだろう。内容はcomplex tibial plateau骨折のマネージメントについて、膝関節脱臼の合併症、臨床成績、distal tibial fractureの治療における最近の動向、下肢外傷におけるVAC療法についてなどであった。いずれもレベル的には日本とは変わらないし、むしろ英語を多用しているだけあり、文献的考察のレベルは高いようにも思われた。国際的に考えるのであれば、これからは日本もスライドは英語で作る習慣を作った方が良いのかも知れない(発表は日本語でも)。
16:00 30分以上予定より遅れて教授の講演が始まった。内容は下肢軟部組織再建についてである。
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教授がこれまでに何度となく講演している分野である。内容はかなり重度の下肢外傷であってもマイクロサージャリー技術を駆使すれば再建は可能である。ただつながれば良いというものでもなく、機能的な再建が出来るかどうかがカギなのである。聴講者たちも揃ってその結果の良さに驚くばかりのようであった。骨科でここまで軟部組織再建を行うことができるのは、Dr.Tuをおいて他にはいないだろうと思われる。最後の拍手もひときわ大きかった。
16:20 コーヒーブレーク後再開となる。教授は休憩所で多くの聴講者に挨拶に来られ対応したり、質問に答えたりして殆ど時間がなさそうだった。しばらく遅れて戻って来た。自分の隣に座ってくれていたのだが、暫く聞いてから途中で出ようと言っていた。確かに後半戦はあまり興味深い内容もなく、退屈な感じだった。
17:00 予定より少し遅れて(本当はもう少し早く出たかったのだが、教授の名前を出しながら講演する先生がいたので付き合ってあげていた)、会場を後にする。帰りの送りは付かなかった。これは後から教授に聞いたのだが、面白いのは高雄では送り迎えとも通常は用意すると、しかし、台北は送りも迎えも準備せず勝手に行かねばならない。ちょうど中間の台中は迎えだけだった。とのことである。招待した人に対するもてなしの違いが如実に出ていると思われた。
17:30 THSR台中駅に到着したが、ちょうど今出たばかりで少し出発まで時間が空いてしまった。お土産物屋に寄って、蜂蜜太陽饅頭なる台中の銘菓を買ってくれ持たせてくれた。
17:52 出発。帰りもグリーンで行きよりもかなりくつろいだ感じで帰路につく。以前、教授がフィリピンと中国で講演した後にPCを盗まれた(2回も!)ことや、タイではデータだけ無断でコピーされたりしたこともあると聞いた。日本でそういうことを経験したことはないので、今度の来日は安心していると言っていた。日本に行くことは構わないようだ。しかし、ここで受けた接待のことを考えると、果たして日本で満足してもらえる接待を準備しているかどうかは難しいかも知れない(器械屋がセッティングすることなのだが、どこも不景気なので)。台湾はまだ日本がバブルの頃のような企業の接待などが残っている印象である。
18:30 TSHRの左営駅にFloraが車で迎えに来てくれていた。これから3人で、メーカー主催の忘年会に招待されているので参加することになっていた。義大世界という義大病院のオーナーが経営している一大パーク(アミューズメント、デパート、ホテルなど)の大会場で開かれる。
19:00 到着するともう既に多くの参加者たちが待っておられ一緒になった(一番VIPの座るテーブルに座らされた)。何だか周りは偉そうな人達ばかりだった。こちらを何となく皆見ている。誰だろう?このDr.Tuと一緒にいるのは?みたいな感じか。
19:30 次から次へとコース料理が運ばれてくる。たいがい味はいけるのだが、量が多い。少しずつ残しながらうまく調整する。飲み物はオレンジジュースとワインがなくなると、ウェイトレスさんが勝手に注いでくれる。ビールはないようだ。目が合うとグラスを掲げて飲みましょう。みたいな挨拶はここでもみられる。ある程度食が進むと、皆歩き回って挨拶に出かける。このテーブルはVIP席なので、色んな人が集まって来る。仕方なくこちらも挨拶する(全然知らないけど)。
また、舞台では毎年恒例のくじ引き大会が始まっており、比較的安い値段(殆どは現金が賞品)から始まり、次々に名前が呼ばれる。通常3/4の人間が当たるのだそうだが、今年は更にその場で寄付を募ったりして殆どの人間が何らかをもらったようである。
21:00 カラオケも何曲か歌って実に陽気な感じだった。こういう場で日頃の労をねぎらい、ストレスを発散し、また新たな活力をはぐくむ。昔から日本でも同じようなことが行われてきたのだが、最近は稀薄になりつつあるようにも思われる。個人行動が目立つようになったからだろう。たまにはこういう機会というのは大切にした方が良いと思われる。結局は自分だけの力ではそれ程大したことはできないのだから。
22:00 お開きとなり、Floraの車で教授とともに送ってもらった。

2009/11/11 BPIセミナー2日目 [セミナー]

6:30 昨日同様、食事会場に向かう。メニューは変わらずまた肉そぼろ飯をメインにフルーツを多めに取りいれた。
6:50 Dr. Tuが現れて私の分までcheck outしてくれた。何とも申し訳なかった。一緒に病院まで徒歩で向かう。教授は長年この病院で働いていたので言うなれば庭みたいなものだ。整形と形成外科で科は異なるが、Fu-Chan-WeiやDavid Chuangと一緒に働いていたということになる訳だ。自分はここのfellowshipは落とされた訳で何とも変な因縁を感じる。
7:10 まだ参加者は殆ど現れていないが、Dr.Tuが今日の口演のスライドcheckや手術の準備などがあったため、早く訪れた。会った先生を何人か紹介してくれる。有難いことだが、相手にとってはどこの誰だか解らないだろう。名刺を渡した人には、ある程度覚えてもらえるとは思うが(写真入りだし!)。
8:05 コーヒーなどを頂きながらゆっくりしていると、もう既に朝のプレゼンテーションが始まってしまっていた。本日の手術患者の紹介だった。本日も3例の手術が同時に行われることになっている。いずれもFree muscle transferの症例である。この2日間に6例のBPIの手術が行われたことになる。今日のために準備していたとは言え凄すぎる。
8:40 手術室の方で徐々に準備が始まっている。Room Aは、MayoのAlexander Shin先生とDr.Tuの手指屈曲再建のFFMT、Room Bは、小郡のH先生の全型BPIに対するDouble muscle transferの1st. stage、Room Cは、David Chuang先生の5歳女児に対する筋肉移植である。Room B以外は2 teamに分かれての手術だった(H先生だけは、移植筋肉の採取も自分自身でやるということだった。助手の先生には任せられないということなのだろうか?)。
10:00 まずは、Room Aチームの進行が早い。薄筋のharvestingはAlexander Shinn(韓国系のアメリカ人、とても綺麗な英語の発音。ネイティブだから当たり前か・・)が詳細に説明してくれながら進行する。Dr. Shinnは整形外科医であり、膝周囲の解剖やバイオメカにも詳しく、他のチームに比べて皮切も小さく展開も早く綺麗だった。それに平行して、Dr.Tuが肘を中心に展開を進める。正中神経、尺骨神経周囲を綺麗に同定していく。血管の分岐など解剖の教科書のようで良く理解できた。かなり快調にGracillisの展開が済みそうだったが、栄養血管が3つもある破格だったようである。
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11:00 Room Cは、子供と言うこともあり、Gracillisの栄養血管がかなり細かった。従って、David Chuangがそういう場合の血管の処置の仕方について図を用いて教えてくれた。縫合の際に、口径差がある時は問題となるが、分岐部分を利用することで対処できることが解った。
12:00 Room Bの展開は、他のグループに比べると若干遅れていたが、一度展開されている部分のため結構癒着が見られたことが大きい。また、鎖骨に移植する筋肉のアンカーを作成するのだが、骨に針で糸を通す時に日本語で入れとか、良しとか気合いを入れながらやっているのに対して聴衆から笑いが起きていた。このようなStressfulな状況下で手術を行っている人たちの精神力というものは凄いと思われる。かなり自分の手技に自信がないとここまでのことは出来ないと思われる。
13:00 会場が若干冷えていることもあり、時々トイレに立ったりしてついでに昼ごはんをつまんでいた。11:00-14:00の間に各自自由に昼食をとっても良いことになっていた。弁当もあったが、お腹がはりそうだったので、餃子類や寿司のようなものを頂いた。
14:10 Room Bのみ1チームでやっていたこともあり遅れていたが、Aは植皮も終了し片付けていいた。Cは最後の神経縫合を行っていたのでもう少しと言う所だった。これらはサブモニターで流れていたが、メインモニターでは口演が始まった。まずは、Fu-Chan-Wei先生がCG記念病院の紹介やマイクロ手術の変遷などのまとめを行っていた。症例数は1999年をピークに減少傾向にあった。外傷症例が減少し、それに代わって腫瘍の再建などの手術が多くなっているのが特徴だった。特にfree flapは大多数がALTで行われていたのが印象に残った。日本ではLD flapが一般的な印象であるが、LDを用いなければならない症例というのはかなり欠損が大きいなど限られているそうである。Dr. Oberlinの肘屈曲再建の講義(ヨーロッパの先生方はfree muscleの経験があまりないようであった)などその他もあった。
16:00 途中、休憩をはさんで今日の術者の先生方が主にBPIに対するFree muscleの講義をそれぞれの切り口で口演してくれた。Alexander Shinはまだ45歳で見た目もかなり健康的(もともとArmyのDoctorをしていたそう)な先生であり、非常に理路整然とまとめられている印象があった。Dr. DoiのDouble muscle transferの手術はランボー(良い意味で)のような手術だとか言っていたり、聴衆の興味を外させない工夫も随時なされていた。Doi methodは画期的でかなり良い成績をあげているが、問題点も指摘されている。複数回の手術や、リハビリテーションの重要性など。続いて、Dr.Tuが口演する。二部作に分かれており、nerve transferの有用性(two nerveよりthree nerveが特にshoulder functionに関して良好であったこと)や、Doi methodを改良した手術手技(double muscle:薄筋と内転筋の利用を一度に行い、nerve transferも行ってしまうという方法)のとても良い成績をビデオで披露していた。聴衆も固唾を飲んでみていた感じだった。今や他の追随を許していないのではないかという勢いを感じた。少し時間をオーバーして終了し、続けてH先生がDouble muscle transferの紹介を行う。独特の日本語なまりの英語で私にとっては解り易いのだが、ネイティブにはどのように聞こえているのだろうか?と思ったりもする。Dr.Tuの良好な成績を見た後であり、肩の機能回復にどうしても不満が残ってしまう(それでも全型BPIがここまで治るというのは凄いことなのだが・・)。最後にドイツの先生がBPIの将来というような内容を講義されていたが、睡魔が襲ってきてしまった。電気刺激などを取り入れたりすることなども話されていたようだった。
18:00 非常に密度の濃い2日間であり、殆ど未知の領域だった、BPIが何となく解り、世界最先端の手術手技も見ることができてかなり有用だったと思われる。今回のDr.Tuとの出会いが非常に自分にとって分岐点になっているような気がしてならなかった。
18:30 簡単な夕食(ディナーボックスのようなもの)をロビーで済ませた後に、ファイナルディスカッションが始まった。この二日間で参加者から集められた質問をDavid Chuangがmoderateしながらのパネルディスカッションである。D・C先生の独断で進む傾向もあり、パネラーの中には何となく釈然としないようなリアクションをされる先生もおられた。みなそれぞれのPhilosophyがあるようで、なかなか意見がまとまらないということもあった。Dr.TuとAlexander Shin、H先生達の意見がneutralな印象を受けた。
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19:40 まだ途中であったが、Dr.TuとAlexander shinと3人で帰路に着くことになった。タクシーで桃園まで行き、新幹線で左営まで向かう。
20:28 今をときめくBPI、マイクロの大家とともに行動する光栄にありつけていたが、何とも普通の感じだった。この2人はかなり仲が宜しく(お互いをブラザーとか言い合っている)、終始楽しそうに会話していた。実にフレンドリーでいい先生たちである。
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22:06 左営駅到着。Alexander shinは病院から迎えに来ていたDr.Yieがホテルまで送っていくのだそうだ。自分とDr.Tuにはまたまたフローラが迎えに来ていた。相変わらずVIP待遇が続いて行く。。。

2009/11/10 BPIセミナー1日目 [セミナー]

6:30 朝食会場に向かう。6時に一度向かったのだがまだ準備中だったので、いったん部屋に戻ってきた。メニューは肉そぼろ飯みたいのもあり、なかなか美味しかった。
6:40 Dr. Tuが現れた。一緒に病院にタクシーで向かうこととなる。乗合いで香港とシンガポールの先生と一緒になった。病院はものの数分で到着する。歩いても5分位かも知れない(病院が大きいので玄関までが少しあるか?)
7:00 受付で自分の名前が登録されていなかったのに気づく。インターネットでの登録が中途半端だったことが判明。再度手続きを済ます。そこで、メールでfellowの件についてやり取りをしていたWendyさんに直接始めて会った。何となく気まずい感じ?のようでもあったが、特に気にせず挨拶をする。日本語もまあまあ解るようだ。
7:30 朝早くから患者を呼んでの診察・講義が始まった。本日行われる3例の手術に対して、それぞれの執刀者が公開診察を行った。1例目はフランスのOberlin、2例目が小郡のH先生、3例目がチャンガンのDavid Chuangだった。いずれも有名な腕神経叢麻痺の大家たちである。いずれの患者も若い男性だったが、このような形式で公開診察を受けると言うのはどのような感じなのだろうか?世界的権威達から手術を受けることが出来るということで光栄に思っているのだろうか?H先生がC5から出ている長胸神経の損傷を確認するためのShoulder protraction testを披露してくれる。これは前鋸筋のupper portionの機能を診断する手技で簡便で有用だ。診断に関しては日本人が一番しっかりとしている。日本は症例が少ないために1例1例をじっくりとする診断・治療する傾向にあるのかも知れない。
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8:30 講義室に3台の大きなモニターと正面にメインのモニターがある。今からライブ手術が3例、ほぼ同時に開始される。Room AはDr.Oberlin執刀で上位型BPIに対して、3 rootの移行(肋間神経3・4・5を筋皮神経のTriceps枝に、正中神経の一部を筋皮神経のBrachialis枝に、更に正中神経の一部を筋皮神経のBiceps枝に)するという手技だ。Room BはH先生執刀で、2 rootの縫合(C5をlateral cordにsural nerveを遊離でケーブルグラフトして縫合、副神経を肩甲上神経に縫合)だった。Room Cは一番厄介そうな症例でDavid Chuangの執刀で、5 rootの縫合(肋間神経3・4・5を筋皮神経に、健側のC7を犠牲にして血管柄付きの尺骨神経を移植し:動静脈吻合あり、正中神経に縫合する、C4と肩甲上神経をsural nerveを用いて縫合する)というものだった。ちょっと違うかも知れないが、そんな感じだったと思う。何しろ複雑な手技なのでなかなか理解するのも大変なのだ。
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10:30 はじめはsettingや音響関係の調整で少し出足が遅れたものの、3台のカメラをその都度moderatorの先生の判断で移動して、執刀者に質問したり、解説してもらいながら手術が進んで行く。H先生チームは皮切が独特(美容的観点を考慮し小さく皺に沿っている)で展開がやや小さく深かったため、やややりにくそうに見受けられた。もう2人の先生は皮切の大きさなどには殆ど拘ってはいないようで、かなり大きく豪快に展開していたのが対象的だった。3人ともかなり手慣れているが、特にDavid Chuangの手技はかなり的確で速い。アシスタントを何人か付けて3チームで行っていた。。。それでもあれだけの手技を時間内に終わらせられるのかと心配だったが、進み具合を見て安心した。
12:00 特に休憩時間はなく、皆がそれぞれ好きに席を外しても良い感じになっていた。昼食がロビーに準備されていた。弁当もあったが、餃子類が並べられていたので、それを小皿に取りながらぱくぱくしていた。大阪の先生達も来ており話をする(G先生、S先生など)。
13:00 Room Aの進行が早く(もっともシンプルな症例ということもある)終了しそうだった。この手技はOberlinが開発し、かなり世界的に普及していった手技である。しかし、今回の手技では、正中神経を2ヵ所で利用しているため、正中神経の症状が何らか残存するのではないか?という危惧があった。ModeratorのDr.Tuがそのことを質問してくれたのだが、答えとしては、利用する部分を電気刺激して確認を行うこと、2カ所でもレベルが異なることなどを理由にそれ程気になる症状は残らないと言っていた(知識がないだけに真偽のほどが良く解らないが)。
14:30 まだRoom BとRoom Cは終了していなかったが、午後の講義が始まった。音声が消えて画像だけがサブモニターには流されていたが。若干時間が押し気味だったので休憩がなくなったが、3人の演者が、BPIの画像、EMG、リハビリテーションの内容で口演してくれた。それぞれ30分ずつ。画像では、ミエロを行っていた訳であるが、現在は1.5や3テスラのMRIがあるため、今後はそれに取って代わることになるだろう。EMG・リハビリに関しては、途中睡魔に襲われてしまい内容を完全には把握できなかった。残念。
16:00 続いてはBPIの権威者たちが2つのトピックスを口演してくれた。このように集中して内容を聞くとある程度知識が深まってくれて大変勉強になる。しかし、知識を増やしたとしても、日本でこの手術を自分ですることはおそらくないだろうと思うので、何となくジレンマを感じてしまう(日本では小郡くらいでしか本格的には行っていないだろうから)。それぞれの演者が自分の方法のPhilosophyを織り交ぜて口演している。特にDavid Chuangの方法(ContraC7など:近位→遠位と再建)と、有名な日本のD先生の方法(Double muscle:遠位→近位と再建)には違いがあり、その対比なども興味深かった。
18:40 本日のセミナーは終了となる。スタッフの誘導で病院の広いロビー前に集合となり全員で記念撮影を行った。総勢120人以上はいたハズである。
19:00 スタッフの誘導があり、バンケット会場に移動(何と宿泊しているホテル内だった)する。テーブル席は本日のレジストレーションの時に決まっていた。小郡のH先生家族やHo先生夫妻、小郡で研修中の先生と一緒になった。メニューは中華のコースメニューで、若干八角の味と臭いが気になる感じだったが、美味しかった。
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21:10ほろ酔いでそのまま部屋に戻れたのでかなり楽だった。明日も早いので部屋で大人しくすることとする。

2009/11/9 午後より高雄市内観光をして林口CG病院に向かう [セミナー]

7:00 7F整形外科(骨科)病棟に向かう。教授はすでに院内にはいるそうだが、何だか別の要件を言われて20分ばかり遅れてきた。
7:30 今日の回診はいつもの半分以下と少なくなっていた。今週の学会のため、患者数制限がされているそうである。みなたいがい術後経過が宜しいので予定通り退院となっていくのだ。
8:00 手術室に入り、まずは患者に挨拶しにいく。その後朝食といういつも通りのスタイル。
メニューもハンバーガー+濃い牛乳とまたまた一緒(飽きないのだろうか?)。まあ手軽で良いかも知れないが。
8:30 今日教授は1例のみ執刀されるようだ。土曜日に行った薄筋遊離皮弁症例の追加植皮術(いつもこの類の手術は術後2-3日後に行うそう)である。こんな手術日は珍しいので楽だと言っておられる。
8:50 Mr. シーが手慣れた様子でいつも通りsettingしてから、執刀開始となる。Flapの血流に全く問題はない。とても信頼できる感じだ。また、圧迫予防の創外固定がとても効果的であり、足のposition保持にもとても役立つ。
9:10 大腿から薄い分層皮膚を採皮して、若干meshでextendさせた後、難なく植皮終了。固定はBGと同様にスキンステープラーを用いていた。
9:40 教授より本日のスケジュールを教えてもらい、医局に戻る。本日は夕方から台北に教授と一緒に向かうこととなった。ホテルまで準備してくれているそうである。今回の研修は本当にラッキーであったかも知れない。
10:30 医局で仕事をしながら、インターネットのこともお願いした。まだ準備は出来ていなかったようだ。
11:50 医局で整形の先生方が集まってきて、何やら話しだしている。ソーボーン(模擬骨)に創外固定器やロッキングプレートを固定したものを持って討論が始まった。一人の先生は臨床にはほとんどタッチしない研究担当の医師(名前を忘れてしまった)で、その先生に外傷の馬先生などが色々と注文している。どうやらバイオメカニカルな実験を行うのだそうである。ロッキングプレートと骨との距離を変えると、骨折部の固定性に影響を与えるかどうか?という感じである。ここの病院では創外固定の代わりに、ロッキングプレートを体外に設置して創外固定としている。その検証というべきものであろうか?なかなか面白そうな研究である。時々英語で会話してくれたりするので何となく理解できた。
12:30 フローラが昼食を持って、教授の部屋を訪れる。3人で一緒に昼食を摂ることになった。メニューは水餃子やピータンののった豆腐など。なかなか台湾っぽい食事で良かった。
13:00 教授が自分のメールや画像集などを披露してくれた。多くのビッグネームからのメールやかなり素晴らしい術後成績の症例写真や動画を見せてくれる。どこまで親切な人なのだろうか?教授が内緒でということで、今日、病院の院長になることが内定したと言っていた。Congratulations!!と軽く祝ってあげた。かなり上り調子の感じだ。このまま上り詰める所まで行ってしまいそうな勢いだ。
13:30 午後はfree timeにしてくれており、観光をする予定になっている。いったんドミトリーに帰って準備しようとしていた所にちょうど病院付きの製薬会社の女性(事務仕事や研究補助などをしているよう)にばったり会う。彼女が市内を案内してくれることになっていたのだ。14:00にドミトリーの下で待ち合わせをすることになった・
14:00 林口に2泊する準備を済ませてから彼女の待つ所まで向かう。結構古いフォードのセダンに乗っていた。結構良く話す子で(30くらい?)ある。1年間オーストラリアに滞在していたことがあるので、英語はなかなか達者だ。東京にも3ヵ月いたということで、時々若干おかしな日本語を喋りかけてくれる。
14:30 高雄市内の阪神デパートに到着する。デパートをまずは案内してくれるよう(本当はあまり好きではないんだけど・・・)。彼女もちょこちょこ自分の見たい物を、御免なさいねとか言いながら見ていた。なかなか自由な感じの子だ。教授曰く、彼女は台湾の典型的な女性とは違う(少しアグレッシブと言うか人見知りをしないでストレートな性格のようである)と言っていた。色々と見て回った後に、ツカレタ?とか言ってきて、タダでアロママッサージをしてくれるところに連れて行ってくれた。首筋から肩にかけてアロマオイルを塗ってから何やら温かい圧迫器を使ってゴシゴシやられるのだが、結構痛い。。。顔をしかめながら耐えた。やり終えた後は首筋がすーっとして気持ちは良くなったが、結構こたえる感じだった。
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15:30 続けて北上して有名な観光スポット蓮池譚?(虎と竜の目立つ入口のあるお寺)に到着する。
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その前に、彼女お薦めという楊桃湯というスターフルーツを用いたジュース(独特の味わい:しょっぱいような甘いような)を買ってくれる。
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地元に根差した感じの食べ物や場所に連れて行ってくれるとのことだった。ここで、日本人観光客(ツアー集団)に遭遇した。顔は台湾人と見分けがつかなかったが日本語を話しているのですぐ解った。
16:30 池の畔で先ほど購入したジュースを飲んだりして休みながら過ごす。天気は何となく曇っており景色はくっきり見えにくかったが、なかなか楽しめた。
17:00 最後に海軍のベースキャンプ付近にある地元の小さいレストランに寄ってくれて、小竜包を買ってくれる。
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後で食べましょうとか言うことになった。ここは日本で言う自衛隊基地のような所で、敷地内では訓練している若者たちがたくさんいた。レストランはあまりきれいではなかったが、美味しいので是非食べさせたかったとのこと。
17:30 台湾新幹線の左営駅に到着。ここで、教授と落ち合うことになっている。彼女とスターバックスで暫く待つ(何と先ほどの小竜包を持ち込みで食べることを交渉している・・・)。
17:50 教授が現れた。ここで彼女とお別れする。なかなかの名ガイドだった。しかしこちらに来てから自分でお金を払ったことが殆どないというのはやはり異常な待遇だと思う。
18:00 午後の仕事を無事終えた教授と、新幹線のグリーンでのんびりとする。さすがにシートは広くリクライニングも余裕がある。しかも、つまみや飲み物などはサービスあり。弁当だけは別料金だったようだが。かなりリラックスできた。移動途中は、ゆっくり睡眠を取るのかと思いきや、自分のPC内の色々なファイルや写真を見せてくれた。多くの知人がいること、多くの国々に行って講演や手術をしていることなどが良く解った。やはり超人と言うしかないだろう。この人は働き続けなければ死んでしまう人なのかも知れない。。
19:38 桃園駅に到着。色々と話をしているうちにいつの間にか着いてしまった。ここからはタクシーに乗って、林口のホテルに向かう。
20:10 なかなか豪華なホテルに泊まらせてもらった(しかもタダ)。帰国したらかなり良い物を贈呈しないと割が合わないと思われる。
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