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2010/03/09 日中はゆったりし夕方から形成外科手術の見学開始 [平日]

6:45 回診を始める。今日は教授の方がタッチの差で早かった。たまにはその方が教授も気が楽かも知れない。昨日の手術患者を中心に見て回ったが、カンファがある日なので何となく慌ただしく過ぎて行く。時折、耳に付くフレーズがあり、Dr.許に聞くのだが、こちらの発音がうまく伝わらないのと、会話の一部だけ切り取って聞くものだからなかなか通じてくれない。でも、良く使っている単語は何となく解るようになってきているから不思議である。やはり何でもそうだと思うが、繰り返し使うということが一番良い方法なのかも知れない。
7:15 朝のカンファレンスが始まる。今日はファイザーの製品説明だ。プレゼンする男性はスーツできっちりしているのだが、ネクタイが派手で何となく浮いている。ネクタイって結構目立つアイテムなのだと思う。内容はあまり興味を引くものではなく、朝食をゆっくりとらせてもらっただけという感じだった。
8:30 食べきれなかったサンドウィッチは昼に回すことにして、今日の手術予定を手術室に見に行くことにする。ドイツの時は、翌日の手術予定を表にして前日のカンファで配ってくれてたから良く把握できたのだが、ここではいちいち手術室までいかないと解らないのだ。症例が多いのとカンファがないせいである。今日はDr.馬やDr.高の手術日だが、朝イチはno careで良さそうだ。10時過ぎにまたやって来ようと思い、いったん医局に戻った。
9:00 医局で、過去の日記や回診の一覧表を見ながら、こちらで経験した手術の統計をとることにした。今週金曜の朝のカンファで簡単なプレゼンをすることにしたので、その発表の下準備である。せっかくだから、何となく印象に残るようなプレゼンにしたいと思っている。お世話になった印として、ここは少し気合い入れてみましょうか?
10:30 集計途中であるが、手術室に様子を伺いに行ってみる。Dr.馬が尺骨短縮骨切り術を行うらしい。Xp的にはそれ程尺骨プラスバリアントでもないし、左右差も殆どない。徒手的評価もさせてもらったが、DRUJの不安定性はほぼ左右差なしと言って良い。適応に???が付く症例なのだが、今から議論しても仕方ないので、黙って手技を見ることにした。骨切りはアバウトでbone sawを使って2mm程は短縮されているものと思われる。しっかり圧迫はかかり固定性も悪くないと思うが、骨切り後のDRUJの不適合性や不安定性に関する評価もなく終わってしまう。スタッフには責任を持たせて何でもさせるという教授の方針は、よほど能力のある人間には良いのかも知れないが、通常は全てがうまく行くとは思いづらい。エラー症例の確率が、ある程度専門を絞ってさせるよりも高い気がしてならないのだ。当の本人にとっては良い経験になるかも知れないが、患者にとっては中途半端な治療をされる恐れもあり、ちょと考えさせられる。
11:40 手術室の休憩所で朝のサンドウィッチを食べて昼食とした。午後の良い時間にまた戻ってくることにする。
12:30 医局で作業を続ける。たいがいこの時間は秘書さんたちやプロパーなど(何でいつもここにいるのか不思議でならない)が集まって食事をしている。すれ違えば挨拶はするが、あまり話すネタもないので、たいがいは机で黙々と仕事をしていることが多い。統計作業は地道で結構面倒な作業だということを改めて思い知る。こうなることは予測出来ていたのだから、始めからしておけば良かったなと少し後悔する。
14:00 院内をぶらついていると、時折グリーンのハッピのような物を来た人たちがいる。志願服務隊と書かれているので、ボランティアサービスチームの人達なのだろう。若い女性(高校生?)から年配の方までいる。
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14:20 手術室に再び戻って来る。ちなみに別棟の3Fにある医局から、別棟の3Fにある手術室へは同じ3Fだから近いようだが、直接3Fではつながっておらず、1・2・5階(病院の方は3階の上は4階がなくて5階になっている)のみ行き来出来るようになっている。2階上がって、図書室のある5Fを通っていくか、いったん下がって、再び3Fを目指すかである。いずれにしても階段を使ってゆっくり歩いて3-4分はかかるかも知れない。まあまあ良い運動になっている。手術の方は、Dr.呉が高齢女性の大腿骨頚部骨折の人工骨頭(Moore)を行っていた。ここのやり方の前方アプローチでしていた。少しだけ見て外に出る。他は大した手術をしていない。本当はこの時間に脛骨plateau関節内骨折のORIFが始まる予定だったのだが、少し変更になっていた模様。時間的に無駄が出来てしまった。
15:00 Dr.SalimにPHSで連絡して、今日の形成外科の予定を聞いておく。夕方からflapの症例があるそうだ。どの部屋かなと目星を付けておいていったん手術室を後にする。
15:30 たまにはリハビリ室に出向いてみようと思い立ち向かってみる。骨科外来の隣にある復健科(リハビリ)では、PT・OTと物理療法、言語療法、小児の集団治療?などが結構精力的に行われている。患者の数も多い。ライトグリーンの上着を来ているのがPT・OTなどのスタッフで白衣に医師名が書いてある人達がドクター(長い白衣はスタッフ、背広タイプがレジデントと別れている)である。始めは解らなかったがそれに加えて、リハビリ学科の学生達がかなり多くの人数参加している。隣の義守大學には看護学科や理学療法科などがあるため、病院実習をしているのだろう。しかし日本の研修なんかよりもより実践的に患者の治療にあたらせている(マンパワー的に助かっているのか?とも思えた)印象を受けた。更には、患者の家族の付き添いも結構来ていて、家族にやり方を教えてある程度のリハビリを家族にさせたりしているのだ。これは退院後自宅で行わせる場合には、実に有用な方法であると考えられる。患者や家族のモチベーションを高める工夫をしていかねばならない。特に手の外科分野は手術だけではなく、術後のリハビリが重要なのは言うまでもないのだが、家族を積極的に介入させる手法は症例を選んで行えるかもしれないと思ったりもする。この場所でも家族の絆の強さというものを肌で感じた。
16:00 再度医局に舞い戻る。秘書さん達はどこをウロウロしているのだろうか?と訝しがっていないだろうか?教授の外来日はフリーだから何しようが構わないのだ。かといって外来見学をずっとするのは無意味だし耐えられない(無論、教授も来ないでいいと言っているし)。
17:00 手術室に行ってみる。形成外科のflapの手術はまだ始まらないようだ。2例並行で行われているのだが、他科の手術の進行状況や手術に入るドクターの都合で手術が途中でストップしたりすることが多い。現に1つの方は大方、ALT flapのharvestingが終わっているのだが、下顎周囲レシピエント側が進んでおらずストップしたままだ。
17:30 Dr. Salimとソファでまた話しをする。彼は時々PHSでアラビア語を喋っているから奥さんと連絡を取り合ったりもしているのだろう。また彼にとって漢字の表記はさっぱり解らないらしく、それぞれの字はどのように見えているのか聞いてみると、全てブロックに見えて(日本人がハングルを見た時に感じる感覚に近いのかも)しまうのだそうだ。自分もアラビア文字をみたら、蛇がいっぱい這っているようだと話すと偉いウケていた。文化の違いを感じるひと時だ。
18:30 ようやくALTのharvestingが始まる。執刀はおそらくレジデントと思われるドクターとSalimが入っている。形成外科はレジデントの数も多いし、手術も結構やっている印象だ。こちらも症例が多いから、若い彼らにもチャンスが多いのだろう。日本で皮弁の採取を研修医がするなんてことは到底考えにくい状況だと思う。皮膚に向かう穿通枝3本をマーキングし中央から展開し、大腿直筋と外側広筋の筋間を剥離していく。穿通枝はそれぞれ3本とも外側広筋の筋間を貫いていたので、始めは手こずっていた。結局は遠位の2本はmuscleを皮弁につけたまま穿通枝を含めて採取することになる。このflapはかなり長い血管茎を採取できるのが特徴であり、頭頸部がんの再建の際に非常に有用なflapと思われる。下腿軟部組織再建でもこれだけ血管茎が長ければ、血管が長い距離で閉塞していても正常部分まで血管を同定していけばつなげられるかも知れない(香川での反省症例を思い出す・・・)。
20:00 一通り見させてもらった。吻合の方は時間も遅いし興味もないのでお礼を言って部屋を後にする。自分で手術だけしたいのであれば、ここの形成外科の方が執刀のチャンスはあったかも知れないが、特に残念とも思っていない。症例数は少ないが、手技的にはDr.Tuのやり方を見ておいた方がはるかに勉強になると思っている(現時点では)。もっと上手になったら今度は自分でやりたいと思う。
20:30 セブンイレブンで食料を買ってドミトリーに戻る。今日は3月9日だった。そう言えばレミオロメンの歌でそんなのがあって、この時期になると流れていたな~とか思いつつ夜空を眺め帰路についた。
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